聴診器は呼吸器内科Drの必需品ですが、コロナ禍においては、すべてのDr・コメディカルにとっても必要不可欠のアイテムといって良いでしょう。
今回は呼吸器内科医の私が聴診器の選び方とお勧めの聴診器を御紹介します。
また私が現在愛用している聴診器も御紹介いたします。
どのメーカーの聴診器を選ぶべきか
最近では日本製のメーカーで良い製品もあるようですが、使用している人はまだ少ない印象です。
失敗したくない場合はオーソドックスなメーカーから選べば、レビューも多く、購入の際の参考にもなると思います。
お勧めのメーカーは「Littmann」と「Welch Allyn」です。
また値段については10000円以上のものをお勧めします。
(安いものの中にはドンキに売ってる玩具のようなクオリティのものもあります。)
用途による選び方
自宅で使用する場合や血圧測定などの簡単な聴診をしたい人向け
ぶっちゃけどれを使っても良いと思います。
片面タイプ(シングルタイプ)で良いです。
学生実習で使用する人向け
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学生実習で使用する場合には上記のようなダブルタイプ(両面タイプ)のものが良いと思います。
リットマンクラシックⅢは比較的安価であり、
コスパが非常に良いです。
👆このようなオープンベル型よりも、両面膜型の方をお勧めします。
膜型の方が皮膚への接着面積が広くなり聞きやすくなります。
しっかりと聴診をしたい循環器・呼吸器Dr向け
3M™ リットマン™ エレクトロニック ステソスコープ (電子聴診器) | スリーエム ジャパン | 3Mジャパングループ
しっかりと音を聞きたい人には電子聴診器がお勧めです。
音を増幅し、周囲の雑音をキャンセルする機能(ANRテクノロジー)を搭載しています。
音量の変更や録音も行うことができるハイテク商品です。
単三アルカリ乾電池1本で約50時間程度使用できます。
非常に高いので、私は購入していませんが、他の先生のものを借りて診察した際に聞こえやすさに非常に驚きました。
私が「マスターカーディオロジー」をお勧めする理由
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私が日頃愛用しているのはリットマンの「
マスターカーディオロジー」です。
今となってはこれ以外の聴診器は考えられないほど気に入っています。
この聴診器を推す理由としては
①ダブルタイプのように回す必要がないこと(面倒くさがり
②膜の部分がとれて、どっかに飛んでいく心配がないこと(雑に扱いすぎ
③最大の理由は「チューブの劣化が少ないこと」です❕❕
実は以前は「
カーディオロジー」シリーズを使用していました。
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この聴診器も非常に良い聴診器なのですが・・・
実は長年使用している人にしか分からないデメリットがあります。
◆デメリットその1:他の聴診器に比べて重い
◆デメリットその2:チューブが硬くなり、亀裂が入る
心音などの低音をより聞きやすくするために改良された聴診器であるため仕方のないデメリットなのかもしれません。
👆1~2年使用すると、このように段々とチューブが硬くなります。
首や椅子にかけっぱなしにしておくと、チューブが曲がったままもとに戻らなくなります。
またチューブに亀裂が入り、最終的にチューブが割れることも多いです。
その点、「マスターカーディオロジー」や「マスタークラシック」のシリーズはチューブが非常にしなやかで硬くなる心配が少ないです。
重さは「マスターカーディオロジー」と「カーディオロジーⅣ」が大体同じくらいです。
おわりに
いかがでしたでしょうか❓
今回は聴診器について少しまとめてみました。
基本的に長く使うものですから、用途や値段を良く考えて選んでみてくださいね(^▽^)/
ではまた!!
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