とある内科医の病棟マニュアル

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呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

高CK血症

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フローチャート

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最初の検査

採血、CK-MB、トロポニンT、K、P、TSH、FT4、凝固(DICや血栓による虚血の評価)、尿定性・沈査(ミオグロビン尿の確認)。

CK-MBがCKの1/10以上の場合は心電図・心エコー・胸部X線写真を施行。

薬剤歴・病歴・感染症の確認。

痛みが強い場合は造影CT血ガス(急性動脈閉塞症や壊死性筋膜炎などの鑑別)

 

薬剤:スタチン系、フィブラート系、アルコール、悪性症候群の原因薬(ドーパミン作動薬の中止、抗精神薬の増量)、セロトニン症候群の原因薬(SSRI抗うつ薬)、ニューキノロン系、ST合剤、テオフィリン、ステロイド、コルヒチン、筋弛緩薬、覚醒剤など。

 

悪性症候群の診断基準

Caroff and Mannの悪性症候群診断基準

下記の5項目のうち3項目を満たせば確定診断

①発症から7日以内(デポ剤なら2~4週間以内)に抗精神病薬の投与+A1:A5
②38度以上の発熱
③筋強剛
④以下のうち5徴候
1.発汗あるいは流延
2.頻呼吸(低酸素血症)
3.血圧異常
4.頻脈
5.振戦
6.精神状態の変化
7.失禁
8.CK上昇またはミオグロビン尿
9.WBC上昇
10.代謝性アシドーシス
⑤他の薬剤の影響、全身疾患や神経精神疾患が除外

 

炎症性ミオパチー

鑑別

皮膚筋炎、多発性筋炎、SLE、シェーグレン、強皮症、関節リウマチ、MCTD、血管炎、封入体筋炎、壊死性ミオパチー、サルコイドミオパチーなど

 

検査

CK、アルドラーゼ、抗核抗体、IgG・IgA・IgM、赤沈、SS-A、SS-B、U1-RNP抗体、抗Scl-70抗体、MPO-ANCA、PR3‐ANCA、RF、抗CCP抗体、フェリチン、抗ARS抗体、MDA-5抗体, TIF-Ⅰγ抗体、ACE、筋力低下部のMRI筋電図、皮膚生検・筋生検、発熱・炎症反応高値の場合は熱源精査のため造影CT!

必要に応じて抗SRP抗体や抗HMGCR抗体まで提出する(壊死性ミオパチー)

皮膚筋炎・多発性筋炎の場合は全身CTや上下部消化管内視鏡(肺病変の確認と悪性腫瘍の評価)

 

追加の検査(筋ジストロフィーやCK-BB上昇などの精査)

神経内科コンサルト

CKアイソザイム、筋力低下部のMRI、筋電図、筋生検、家族歴の確認、遺伝子検査等。

 

 

 

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