とある内科医の病棟マニュアル

とある内科医の病棟マニュアル

呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

高Na血症

スポンサーリンク

 

フローチャート

f:id:kodomonotsukai:20211011214709p:plain

・中枢性尿崩症

脳腫瘍、脳卒中、下垂体卒中、外傷、脳炎髄膜炎低酸素脳症、自己免疫性(下垂体炎、IgG4関連疾患)、肉芽腫性疾患(ランゲルハンス組織球症、サルコイドーシス)、遺伝性、特発性

・腎性尿崩症

薬剤(デメクロサイクリン、リチウム、シスプラチン、ホスカルネット、アムホテリシンB)、高Ca血症、低K血症、サルコイドーシス、アミロイドーシス、多発性骨髄腫、多発性嚢胞腎、尿管閉塞、妊娠尿崩症、遺伝性

 

検査

体液評価4点セット→体液量の評価

薬剤性高Naがないかどうか確認

尿検査(尿Na、尿K、尿Cl、Cr、BUN)、血清Osm、尿Osm血漿アルドステロン濃度(PAC)、血漿レニン活性(PRAまたはARC)、早朝のACTH・コルチゾール(起床時・食前に安静30分後に採血)。

 

※尿Cl<20mEq/Lの代謝性アルカローシスは補液で改善(脱水)

 

多尿の鑑別

f:id:kodomonotsukai:20211011221731p:plain

 

治療

★Na>150mEq/Lの場合は補正を行う

5%Tz 500mlで補正を行う。

①不足水分量の評価

不足水分量(L)=推定体内水分量×{(血清Na/140)-1}

※推定体内水分量=体重(kg)×割合(成人男性:60%、成人女性・高齢男性:50%、高齢女性:45%)

②Na補正速度

補正速度は0.5mEq/h(12mEq/日)を超えないようにする。

点滴速度(ml/h)=不足水分量/{2×(血清Na-140)}

 

尿崩症の治療

中枢性尿崩症

デスモプレシン点鼻スプレー1回5~10μg 1日2回より開始

尿量とNa値により適宜調整

腎性尿崩症

原疾患の治療 ⇒ 改善に乏しい場合はサイアザイド利尿剤(フルイトランやニュートライド)

 

 

ランキングに参加中

読んでいただき感謝申し上げます。

クリックして投票いただけると励みになります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村


人気ブログランキング