とある内科医の病棟マニュアル

とある内科医の病棟マニュアル

呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

肺癌化学療法のインフォームドコンセント

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■同意書

✅化学療法の同意書

✅緩和の同意書(ステロイドの同意書なども含めて)

■下記を本人およびキーパーソンに必ずICを行う

✅肺癌の診断、ステージ。

✅治療方針の説明。

✅化学療法は根治を目指す治療ではありません。元気な状態をなるべく維持して、癌と付き合っていくような治療です。

✅また大なり小なり、副作用がほぼ100%出る治療であり、本人様のやる気が非常に大切になります。

✅化学療法の説明、副作用、スケジュール。

✅治療を続けるとどこかのタイミングで薬が効かなくなり、癌が大きくなる ⇒ その際は違う抗癌剤に変更し治療を継続する。

✅はじめのうちは薬物療法が効きやすいものの、癌の耐性獲得により徐々に薬が効きにくくなる。

✅化学療法の適応は「元気な人」が対象です。自分の身の回りのことができ、外来通院ができるような人に限ります。全身状態が今後悪くなってきた場合、化学療法が逆に寿命を縮めてしまう結果になるので治療適応外となります。

■下記は少なくともキーパーソンには必ずICを行う

✅急変時の対応(喀血や血栓症、腫瘍のruptureなどにより急変する可能性がある)
⇒ ただし蘇生処置は「延命行為」となりやすい。(人工呼吸器装着中の患者に化学療法はできない)

✅患者の予後について

✅化学療法が困難になった場合は緩和治療に移行する

 

 

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