鑑別
癌性心膜炎、ACS(心破裂やDressler症候群)、大動脈解離、慢性心不全、ウイルス性心筋炎、たこつぼ心筋症、膠原病関連心膜炎、薬剤性心筋炎、放射線性心膜炎、結核性心膜炎、外傷性心膜炎、甲状腺機能低下症、尿毒症、サルコイドーシス、悪性リンパ腫など
検査
✅循環器内科コンサルト
✅心電図
✅心エコー(心タンポナーデの評価、穿刺部位の確認、心筋の壁肥厚の評価)
✅胸部X線写真、胸部CT
✅血算、生化学、血糖、凝固、赤沈、CK-MB、トロポニンT 、BNP 、AMY、CRP、TSH、FT4、RF、抗核抗体、抗ds-DNA抗体、フェリチン、MPO-ANCA、PR3-ANCA、可溶性IL-2R、クオンティフェロン、ACE、リゾチーム、ASO、ウイルス抗体(コクサッキーBの1~6、Aの4,9,16、アデノウイルス、サイトメガロウイルス、パルボウイルス、インフルエンザウイルスなど)
✅可能なら心嚢穿刺
細胞数、細胞分画、糖、アミラーゼ、LDH、pH、細胞診、悪性所見がある場合はセルブロック作成、一般細菌・抗酸菌塗抹、一般培養(嫌気培養も提出。血液培養ボトルで培養すると感度上昇)、抗酸菌培養、Tb-PCR、ADA、コレステロール、総蛋白(TG)、ヒアルロン酸、CEA、CYFRA、ヘマトクリット、RF、膠原病を積極的に疑う場合は抗核抗体や補体。乳びの場合はズダンⅢ染色。
✅被疑薬の変更・中止、薬剤のDLST
✅心筋炎が疑われる場合は、心筋シンチ(ガリウムシンチ)やPET-CTで評価(もしくは心臓MRI)。心筋生検も考慮。
治療
✅タンポナーデになったら心嚢穿刺もしくは持続ドレナージ。
⇒ 繰り返し溜まる場合は開窓術も検討。
✅重症の心筋炎に対してはPCPSを検討。
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