とある内科医の病棟マニュアル

とある内科医の病棟マニュアル

呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

オンコロジックエマージェンシー

スポンサーリンク

 

 

オンコロジックエマージェンシー

以下の病態に対しては緊急の対応を必要とする

 

脳転移

フローチャート

追記します

 

対応

脳神経外科コンサルト

  • 手術適応の相談
  • てんかん:イーケプラなど
  • ステロイド
    処方例)
    デキサメサゾン1.65mg 2A 1日3回 ⇒ 次の日 2A 1日2回⇒次の日 2A 1日1回
    プレドニン20mg/日 内服に切り替え
    ⇒ その後は症状の増悪がないことを確認しながら、3~4日毎を目安に漸減。増悪が懸念された場合はプレドニン10~20㎎程度の量で維持療法に切り替える。
  • グリセオール
    処方例)
    グリセオール200mlを1日2回点滴を1~2週間+積極的な降圧

放射線科コンサルト

  • 放射線照射の適応
  • 全脳照射の場合はケモと同時にしない(照射が終わってからケモを開始する)
  • SRS後の脳浮腫予防のステロイド
    処方例)
    プレドニゾロン15mg 3日間 ⇒ 10mg 3日間 ⇒ 5mg 3日間

 

脊髄圧迫症状

追記します

 

骨転移

フローチャート

追記します

 

対応

整形外科コンサルト

放射線科コンサルト

✅歯科コンサルト

  • デノスマブ(ランマーク)投与前の評価

✅デノスマブ120mg 4週間に1回 皮下注射+デノタスチュアブル
(デノタスがない場合は乳酸Ca 1g分1 朝食後を毎日)

 

発熱性好中球減少症

対応はこちら

 

上大静脈症候群

追記します

 

気道狭窄

放射線治療(酸素化低下や閉塞性肺炎の治療/予防)

✅中枢気道の狭窄(左右主気管支まで)の場合は呼吸器外科コンサルトを検討(ただし状態が厳しい症例が多く、適応症例は限られる)

  • 外科的切除
  • 気道ステント留置
    末梢気道が開通しており、予後が見込める患者が対象

✅上記の治療を行っても治療抵抗性の場合は緩和治療へ移行する
※HPVにより換気血流不均衡は多少は是正されるものの、治療が続けられるまで回復することはない。

 

 

ランキングに参加中

読んでいただき感謝申し上げます。

クリックして投票いただけると励みになります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村


人気ブログランキング