とある内科医の病棟マニュアル

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呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

汎血球減少

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フローチャート

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鑑別疾患

血液疾患(白血病悪性リンパ腫、PNH、MDS、再生不良性貧血など)、薬剤性(多い)、重症感染症(DIC)、血球貪食症候群(腫瘍関連、感染症関連、自己免疫性、薬剤関連性など)、化学療法(治療関連MDSも含む)、自己免疫疾患(SLE、シェーグレン、Felty症候群)、骨髄癌腫症、ビタミンB12欠乏(悪性貧血)、葉酸欠乏、銅欠乏症、アルコール中毒、サルコイドーシス、抗酸菌症(粟粒結核など)、脾機能亢進(肝硬変、特発性門脈圧亢進症)、リンパ増殖性疾患(キャッスルマン、TAFROなど)。

薬剤性

抗菌薬(バンコマイシン、リネゾリド、デノシン、テトラサイクリン、ST合剤、リファンピシン、フルシトシン、クロラムフェニコール)、消化性潰瘍治療薬(PPI、シメチジン、ラニチジン)、NSAIDS、抗甲状腺薬(プロピルチオウラシル、チアマゾール)、抗痙攣薬(カルバマゼピン、ヒダントイン系など)、抗精神薬(リチウム、クロルプロマジンなど)、アロプリノール、アセタゾラミド、抗リウマチ薬メトトレキサー、ぺニシラミン)など。

 

最初の検査

重症感染症や血液疾患を念頭に置きながら精査していく。

血液内科コンサルト ⇒ 骨髄穿刺を検討

・特に血小板の著名な減少を認めた場合はDIC、TTP、HUSの鑑別を行う。

被疑薬の中止・変更、一般採血(目視)、Ret(造血能を見る)、凝固(DICの評価)、血沈、Fe、TIBC、フェリチン、血液培養(重症感染症の鑑別)、全身CT(重症感染症の評価、悪性腫瘍、肝脾腫、リンパ節などの評価)、尿定性・沈査(溶血でヘモグロビン尿)、IgG/A/M、ビタミンB12葉酸、各種ウイルスの検査(IgM-VCA抗体、IgG-VCA抗体、EBNA抗体、C7-HRP、HBs、HCV抗体、パルボウイルスB19-IgM)、可溶性IL-2R、必要に応じて膠原病の評価(下記参照)、骨髄穿刺など

 

追加検査

膠原病の評価(抗核抗体、補体、RF、ds-DNA抗体、SSA、SSB、抗CCP抗体)⇒ 膠原病内科コンサルト、ACE、リゾチーム、QFT、抗MAC抗体、溶血が疑われる場合はハプトグロビン。

リンパ増殖性疾患の検査(血小板減少の項を参照)

 

 

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