とある内科医の病棟マニュアル

とある内科医の病棟マニュアル

呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

非専門医のための2型糖尿病診療(安定期)

糖尿病の診断基準 治療開始の目安 コントロール目標 若年者のコントロール目標 高齢者(65歳以上)のコントロール目標 初診時の検査項目 インスリン分泌能の指標 インスリン抵抗性の指標 治療ステップ1 若年者かつ腎機能正常の場合 高齢者または腎機能低下…

血液ガス分析の解釈

血ガス分析の解釈の手順 AG開大性代謝性アシドーシス 鑑別疾患 AG正常代謝性アシドーシス(高Cl性代謝性アシドーシス) 鑑別疾患 代謝性アルカローシス 鑑別疾患 呼吸性アシドーシス 鑑別疾患 呼吸性アルカローシス 鑑別疾患 代謝性アシドーシスの補正 血ガ…

高免疫グロブリン血症

鑑別 最初の検査 多クローン性の場合の追加検査 鑑別 多クローン性 慢性炎症性疾患(感染症、慢性肝炎、炎症性腸疾患など他多数)、膠原病、自己免疫疾患、悪性腫瘍、悪性リンパ腫(AITL等)、リンパ増殖性疾患(IgG4、キャッスルマン、TAFRO症候群)など 単…

健診異常・生活習慣病の診療

フォローアップ まず始めに フォロー間隔 高血圧 リスク評価 管理目標 治療開始基準 食事運動療法 薬物治療 高LDL-C血症 LDL-Cの計算式 簡易版吹田スコア 管理目標 食事運動療法 治療 スタンダードスタチン ストロングスタチン スタチンが使用できない場合 …

下血

オーバービュー 鑑別 検査と処置 便潜血陽性の対応 出血時のマインドマップ 抗凝固薬のリバース 抗凝固薬のリバースの適応 ワーファリン ダビガトラン その他のDOAC オーバービュー 鑑別 痔核、医原性(内視鏡治療後、浣腸後)、憩室出血、虚血性腸炎、感染…

ALP高値の鑑別

フローチャート 検査 ASTやALTも上昇している場合 γ-GTPとALPの両方が上昇している場合 ALPの単独の上昇 ALPアイソザイム フローチャート 検査 ASTやALTも上昇している場合 肝機能障害の項目を参照 γ-GTPとALPの両方が上昇している場合 まずは腹部CT・腹部エ…

キーパーソンの選定

キーパーソンとは キーパーソンの選定 ICのポイント 血縁者不在の場合の意思決定と対応 本人の判断能力が十分な場合 本人の判断能力が不十分な場合 意識がない場合 後見人がいる場合 キーパーソン不在時の対応とIC 参考資料 キーパーソンとは ・病状説明に本…

内科一般のおすすめ参考書

こんにちは! 呼吸器内科医のシンノスケです! 今回の記事では、内科の分野毎におすすめの参考書を紹介します。 非専門医向けの読んでためになる本を中心に紹介していこうと思います。 他にもお勧めしたい参考書が見つかった場合は、この記事に適宜追記して…

麻痺・脱力

鑑別 突発性の発症の場合 亜急性~慢性の経過の場合 検査 脳梗塞の初期対応まとめ フローチャート NIHSSスコア ASPECTS-DWI t-PAの適応 鑑別 突発性の発症の場合 亜急性~慢性の経過の場合 片麻痺/単麻痺 対麻痺/四肢麻痺 脊髄病変・末梢性病変:運動障害+…

腰背部痛

フローチャート 鑑別 TUNA FISH 検査 対症療法 急性腰痛症 尿管結石 フローチャート 鑑別 BACK PAINで鑑別 Bone Fracture 骨折、腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症 Aortic Disease 大動脈解離、大動脈瘤 Cancer 腫瘍(骨転移、多発性骨髄腫) Kidney 腎盂腎炎、尿…

高Na血症

フローチャート 検査 多尿の鑑別 治療 ①不足水分量の評価 ②Na補正速度 尿崩症の治療 中枢性尿崩症 腎性尿崩症 フローチャート ・中枢性尿崩症 脳腫瘍、脳卒中、下垂体卒中、外傷、脳炎、髄膜炎、低酸素脳症、自己免疫性(下垂体炎、IgG4関連疾患)、肉芽腫性…

嗄声

鑑別 検査 鑑別 迷走神経障害、反回神経麻痺 頭頚部手術・胸部手術 挿管後 悪性腫瘍の浸潤 大動脈瘤 脳血管障害(上位運動ニューロン障害による「仮性球麻痺」やワレンベルグ症候群などによる「球麻痺」) 多発性神経炎 特発性声帯麻痺 薬剤性 ステロイド沈…

汎血球減少

フローチャート 鑑別疾患 薬剤性 最初の検査 追加検査 フローチャート 鑑別疾患 血液疾患(白血病、悪性リンパ腫、PNH、MDS、再生不良性貧血など)、薬剤性(多い)、重症感染症(DIC)、血球貪食症候群(腫瘍関連、感染症関連、自己免疫性、薬剤関連性など…

感染症の検査と臨床判断

プロカルシトニン 肺炎球菌抗原 レジオネラ抗原 レジオネラ肺炎の予測因子 マイコプラズマ迅速抗原 CDチェック β-Dグルカン PCP肺炎を疑う場合 アスペルギルス症を疑う場合 カンジダ菌血症 カンジダスコア β-Dグルカンが偽陽性となるもの クリプトコッカス抗…

食欲不振、体重減少

鑑別 検査 超高齢者の食欲不振 食欲不振の原因精査 対症療法 鑑別 ABCDEF TRIPSで鑑別!! AbdominalAnemia 慢性胃炎、消化性潰瘍、機能性ディスペプシア、炎症性腸疾患、イレウス、便秘、GERD、食道カンジダ、放射線性食道炎・宿酔など貧血 Brain 脳出血(…

頭痛

オーバービュー 鑑別 SNOOPY 検査 片頭痛のPOUNDスコア 対症療法 一般的な1次性頭痛の対症療法 片頭痛や群発頭痛で症状が強い場合 オーバービュー 鑑別 ★出血と感染の除外が一番重要!! table { border-collapse: collapse; } th { border: solid 1px #6666…

輸血療法

RBC(赤血球) 基本単位 適応 予測上昇Hb値 PC(血小板) 基本単位 適応 禁忌 予測上昇値 CCI FFP(新鮮凍結血漿) 基本単位 適応 予測上昇値 輸血合併症 RBC(赤血球) 基本単位 1単位=140ml、2単位から使用 2単位を1~2時間で投与を行う。(心不全の場合…

FDP/D-dimerの上昇

鑑別疾患 急性期DICスコア 血栓症の評価 鑑別疾患 ★とりあえず①と②だけ考えれば十分 ①DIC ②血栓症(DVT/PEの検査・治療を参照) ③その他の疾患(外傷、骨折、急性大動脈解離、悪性腫瘍、慢性炎症、COVID-19、TMAなど) 急性期DICスコア スコア SIRS 血小板数…

DVT/PEの検査・治療

DVT Well's スコア DVTのフローチャート PE Well's スコア PEのフローチャート 治療 ①抗凝固療法 ②血栓素因の検索を検討する ③安静度やリハビリの可否を循環器内科に相談する ④DVTがある場合はフットポンプを弾性ストッキングに変更する ⑤血栓症がある場合は…

COVID-19の検査・治療(Ver.2)

重症度分類 重症化リスク因子 重症化マーカー 実際に重症化するかどうか? 変異株について 検査ルーチン 治療フローチャート ステロイドの投与方法 ヘパリンの使用方法 バリシチニブ投与時の注意事項 挿管するかどうかの検討 ECMO ★治療の原則は厚生労働省発…

高Ca血症

フローチャート 検査 治療 ①脱水の補正 ②カルシトニン製剤、ビスホスホネート製剤 ③利尿剤 ④ステロイド フローチャート 続発性副甲状腺機能亢進症:慢性腎不全、ビタミンD摂取低下や作用不全(抗てんかん薬による代謝障害)、低P血症、PTH不応症など 薬剤性…

電解質補正薬

高Na血症 ①不足水分量の評価 ②Na補正速度 低Na血症 意識障害や痙攣がある、Naが非常に低い(120未満) 通常の低Naの補正 低K血症 緊急性が高い場合 そこまで緊急性が高くない場合 高K血症 K≧6.0mEq/Lの場合 K<6.0mEq/Lの場合 GI療法のやり方 高Ca血症 ①脱水…

【ボイスブログ】コロナウイルスと妊婦さんのあれこれ【第3回】

とある内科医のカンファ室 第3回 ~コロナウイルスと妊婦さんのあれこれ~(再生時間17分程度) 今回はコロナウイルスと妊婦さんの諸問題についてざっくばらんにお話します。 先に断っておきますが、この辺りの話は施設や産婦人科医によって対応が異なります…

喘鳴

オーバービュー 鑑別 検査 最初の検査 肺野に病変がある場合の追加検査 気管支喘息発作が疑われる場合の対処 治療ステップ1 治療ステップ2 治療ステップ3 治療ステップ4 オーバービュー 鑑別 Stridorの場合は気道閉塞を考える。(痰詰まり、喉頭浮腫、ア…

高K血症

初期対応 完全房室ブロックや徐脈がある場合 心電図異常がある場合(テント上T波、P波、QRSの開大) 腎不全+K>7.0、代謝性アシドーシス、うっ血性心不全 フローチャート 検査 カリウムの補正 K≧6.0mEq/Lの場合 K<6.0mEq/Lの場合 GI療法のやり方 初期対応 …

低K血症

フローチャート 最初の検査 追加検査 Kの補正 緊急性が高い場合 そこまで緊急性が高くない場合 フローチャート 最初の検査 心電図、被疑薬の中止・変更。 尿定性・沈査、尿中電解質(Na、K、Cl。随時尿でも可)、尿浸透圧、採血:K、Ca、Mg、P、血清浸透圧、…

好酸球増加

鑑別疾患 最初の検査 追加の検査 HESの診断基準 鑑別疾患 ★特に好酸球≧1500の症例は重症疾患の可能性があり注意!! (皮膚、肺、消化器、心筋、神経などの臓器障害の合併が多くなる。) 2次性 薬剤性 アレルギー性疾患 気管支喘息、アトピー性皮膚炎、季節…

下痢の対症療法

整腸剤 止痢薬 整腸剤 ラックビー、ミヤBM 3包分3 毎食後 ビオフェルミンR 3錠分3 毎食後 Rなので抗生剤使用中も使える! 止痢薬 感染性下痢を否定した上で止痢薬を使用 ロペミン1mg 1回1~2CP 1日1~2回 タンニン酸アルブミン 1回1g 1日3回 TKIやイリノテカン…

吐血

オーバービュー 鑑別 最初の検査と処置 内視鏡のタイミング Glasgow Blatchford score (GBS) 原因の検査 胃十二指腸潰瘍の場合 食道静脈瘤の場合 出血時のマインドマップ 抗凝固薬のリバース 抗凝固薬のリバースの適応 ワーファリン ダビガトラン その他のDO…

降圧薬

降圧薬の「ABCD」 降圧薬のおおまかな選択基準 ①基礎疾患のない人 ②高血圧緊急症 ③狭心症 ④糖尿病、腎機能障害(Cre<2.0mg/dl) ⑤慢性心不全 ⑥食塩感受性高血圧、夜間高血圧、骨粗鬆症 ⑦前立腺肥大症 各降圧薬の使い分け Caブロッカー ACE-I/ARB サイアザイ…