尿定性
血尿
顕微鏡的血尿、無症候性血尿、腎機能障害なし
✅尿潜血1+以上の場合は沈査を含めて再検。(一過性血尿や月経によるものの可能性がある)
※女性であれば生理のタイミングを外して再検
✅再検でも陽性の場合は下記フローチャートに沿って鑑別を行う
肉眼的血尿、有症候性血尿、腎機能障害あり
✅感染症、結石、悪性腫瘍、血管の破綻(腎出血等)、糸球体性血尿、その他(腎動静脈奇形やナットクラッカー症候群)などの精査が必要。
✅ 下記フローチャートに従って検査を行う。
蛋白尿
✅尿蛋白1+以上の場合は尿検査を定性・沈査を含めて再検する。
※蛋白尿が1g/日未満であれば生理的蛋白尿(機能性蛋白尿)の可能性があるため、持続的蛋白尿であることを必ず確認する!
※生理的蛋白尿・・・起立性、熱性、運動性
■再検でも蛋白尿が陽性の場合は以下を追加する
✅採血で腎機能の評価
✅尿検査でUP/UCre、UAlb/UCreを評価
⇒ UP/UCreで0.5g/日以上の蛋白が出ているようであれば腎臓内科に紹介
✅さらに追加で評価したい場合は腎機能障害の項を参照
尿蛋白≧0.5g/日の推定
CKDの紹介基準
①尿蛋白0.5g/gCr以上、もしくは検尿試験で2+陽性
②蛋白尿と血尿が両方陽性(定性で1+以上)
③40歳未満 GFR60ml/分/1.73m²未満
④40歳以上70歳未満 GFR50ml/分/1.73m²未満
⑤70歳以上 GFR40ml/分/1.73m²未満
尿比重・尿浸透圧
尿浸透圧の計算方法
尿比重 下2桁=0.03×尿浸透圧+0.38
計算が面倒なので・・・
尿浸透圧≒尿比重 下2桁×33
尿沈渣
AKIの予測スコアリング
AKIの増悪予測
0点:9.4%、1点:36.2%、2点:54.1%、3点以上:66.7%
Urine microscopy is associated with severity and worsening of acute kidney injury in hospitalized patients
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