とある内科医の病棟マニュアル

とある内科医の病棟マニュアル

呼吸器内科医が日常診療の考え方を綴る備忘録

低Mg血症

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鑑別疾患

 

検査

心電図心電図でQT延長、TdPを認める場合は循環器内科コンサルト

被疑薬の変更・中止

✅採血、Alb、K、Ca、P、Mg、ALP、Amy、BUN、Cr、血糖、HbA1c、TSH、FT4、尿中Mg(蓄尿)、尿Cre

*FEMg=(尿Mg/血清Mg×0.7)/(尿Cre/血清Cre)、2%以上で腎排泄亢進。

✅必要に応じて、iPTH(またはwhole PTH)、頸部エコー。

✅アルドステロン症を疑う場合は、血漿アルドステロン濃度と血漿レニン活性。

 

治療

注射

硫酸Mg補正液1mEq/ml 20ml+生食100mlを60分以上かけて投与。

Mg<1.0mg/dLの時

硫酸マグネシウム4~8g(32~64mEq)を点滴

⇒Mgが正常化するまで硫酸マグネシウム4g/日で補充

Mg1.0~1.5mg/dLの時(イオン化マグネシウム<0.5mmol/Lの時)

硫酸マグネシウム1~3g(8~24mEq)を点滴

⇒その後は適宜追加

痙攣や不整脈を発症している場合

硫酸マグネシウム1~2g(8~16mEq)を5分以上かけて緩徐に静注。

(または生食50mlに溶解し15分かけて点滴)

その後、1~2g(8~16mEq)/hrで適宜補充

 

 

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