薬剤性
P-Amy上昇
ステロイド、バルプロ酸、アザチオプリン
S-Amy上昇
エフェドリン、テオフィリン、有機リン剤
その他
S-Amy上昇
肺炎やCOPDなどの呼吸器疾患、糖尿病性ケトアシドーシス、全身麻酔、消化性潰瘍、イレウス、外傷、肝障害、流行性耳下腺炎、子宮外妊娠破裂など。
P-Amy・S-Amy両方上昇
脳卒中、慢性腎不全
検査
まずはP-Amyとリパーゼの確認!!
P型高Amy血症の場合
✅消化器内科コンサルト
✅腹部造影CT、腹部エコー
✅食止め
✅血算、生化、凝固、電解質、Ca、血ガス、リパーゼ
✅尿定性・沈査・尿中アミラーゼ、尿中電解質、尿中Cr
S型高Amy血症の場合
✅採血(血算、生化、凝固、免疫グロブリン、アミラーゼアイソザイム)、尿定性・沈査、尿中電解質、尿Cr、尿中アミラーゼ、アミラーゼクレアチニンクリアランス(ACCR)の計算
✅便潜血
✅全身CT(頸部~骨盤、悪性腫瘍の評価)、腹部エコー
✅耳鼻科コンサルト(唾液腺の評価)。
✅必要に応じて上下部内視鏡、PET-CTなど。
✅多発性骨髄腫が疑われる場合は、血清蛋白分画 ⇒ Mピークあれば血清FLC、血液・尿の免疫固定法、尿中BJP、骨髄穿刺。
(尿中アミラーゼ×血中クレアチニン)÷(血中アミラーゼ×尿中クレアチニン)×100
正常値:2~3%、急性膵炎では6~12%、マクロアミラーゼ血症では1%未満。
急性膵炎の治療
✅Pancreatitis Bundlesに従い、診断と重症度を判定・予後因子を確認。
✅消化器内科コンサルト
✅急性膵炎として生食補液
- 尿量0.5~1.0ml/kg/hr以上を目標に補液
軽症 ⇒ 生食 50-60ml/kg/日
重症 ⇒ 生食 60-160ml/kg/日
- 尿量確保できない場合はCHDFも検討
✅FOYやフサンの投与も検討
✅急性膵炎で大量補液が必要な場合は心エコーを施行する。
急性膵炎の重症度判定基準
引用:
https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/kenkyuhan_pdf/houkoku1_2.pdf
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