検査
ASTやALTも上昇している場合
肝機能障害の項目を参照
γ-GTP・BilとALPの両方が上昇している場合
✅まずは腹部CT・腹部エコー、被疑薬の変更・中止、消化器内科コンサルト
⇒胆道閉塞が疑われる場合はERCPや造影CT。腫瘤性病変を認める場合は造影CT(ダイナミック)や造影MRI
✅血算、生化、末梢血塗抹検査(血液疾患の評価)、蛋白分画、TSH、FT4、抗核抗体、免疫グロブリン(IgG, IgA, IgM) 、IgG4(IgG4-SCの評価)、抗ミトコンドリア抗体、ACE、MPO-ANCA、PR3-ANCA、QFT、可溶性IL-2Rなどを提出。必要に応じて肝生検。
✅PSCが疑われる場合はMRCPやDIC-CT、大腸内視鏡(炎症性腸疾患の評価)、肝生検も検討。2次性PSCの評価。
ALPの単独の上昇
✅まずは生理的なALP上昇の鑑別。
B型、O型の人は空腹時採血を行う。被疑薬があれば変更・中止を検討。
⇒次にALPアイソザイム、Ca、P、TSH、FT4を提出。必要に応じて蛋白分画、免疫グロブリン、全身CT(骨病変の評価や悪性腫瘍の評価)、iPTH(副甲状腺機能亢進症の評価)、多発性骨髄腫の検査(血液内科コンサルト、尿蛋白電気泳動、骨髄穿刺)等を提出。
(ALPアイソザイム1,2,4が優位の場合は胆汁うっ滞の評価(γGTPとALP両方上昇の鑑別)を行う)
ALPアイソザイム
ALP1 |
肝胆道系疾患 |
ALP2 |
肝胆道系疾患 |
ALP3 |
骨疾患、小児(成長期) |
ALP4 |
悪性腫瘍、妊娠後期(胎盤由来) |
ALP5 |
血液型B型・O型、脂肪食後、肝硬変、慢性腎不全 |
ALP6 |
潰瘍性大腸炎 |
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